iPadから電話をかけることはできる?結論と前提
「iPadから電話をかける」ことは可能です。ただし、iPad単体にはSIMカードを挿しても音声通話機能がありません。そのため、実際に電話をかけるには次の3つの方法のどれかを使うことになります。
- 同じApple IDのiPhoneと連携して「iPhoneから着信を転送」する
- VoIPアプリ(LINEやZoomなど)を使ってインターネット経由で通話する
- Wi-Fi通話に対応したキャリアのSIM/eSIMをiPadに挿して通話する
この記事では、それぞれの方法の違い、必要なもの、メリット・デメリット、注意点を比較しながら、あなたの使い方に合った選び方を解説します。使用する端末は iPad や iPhone をはじめ、iPad Air、iPad mini、iPad Pro などが候補になります。
iPadから電話をかける主な方法3つを比較
まずは全体像を比較表で確認しましょう。どの方法も「iPadから電話をかける」という目的は同じですが、相手に表示される番号や必要な契約が異なります。
| 方法 | 必要なもの | 相手に表示される番号 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| iPhone連携(iPhoneから着信を転送) | iPhoneとiPad、同じApple ID、同じWi-Fi | 自分のiPhone番号 | iPhoneを持っていて、iPadをサブ端末として使いたい人 |
| VoIPアプリ(LINEなど) | iPad、インターネット接続、アプリのアカウント | アプリのIDや電話番号 | 無料で通話したい人、海外の人と話したい人 |
| Wi-Fi通話対応SIM/eSIM | 対応キャリアのSIM/eSIM、対応iPad | SIMの電話番号 | iPadを電話機としても使いたい人 |
それぞれの方法を詳しく見ていきます。なお、iPad (第10世代) や iPad (第9世代) など、モデルによって対応する機能が異なる点にも注意してください。
方法1:iPhoneと連携してiPadから電話をかける
もっとも手軽なのが、iPhoneとiPadを連携させる方法です。Appleの「連係機能」を使うと、iPadからiPhoneの電話番号で発信できます。設定は次のとおりです。
- iPhoneとiPadで同じApple IDにサインインする
- 両方の端末でWi-Fiをオンにする
- iPhoneの「設定」→「電話」→「ほかのデバイスでの通話」をオンにする
- iPadの「FaceTime」アプリを開き、通話したい相手を選ぶ
この方法なら、iPhone 15 や iPhone SE など、手持ちのiPhoneをそのまま電話機として使えます。iPad側は iPad Wi-Fiモデル でも構いません。相手には自分のiPhone番号が表示されるので、相手が折り返し電話をかけてきた場合もiPhoneで受けられます。
ただし、iPhoneとiPadが同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。また、iPhoneの電源が入っていて電波が届く場所にあることも条件です。iPadが iPad セルラーモデル であっても、この連携にはiPhoneが必要です。
iPhone連携のメリットとデメリット
メリットは、追加の契約やアプリが不要で、相手に自分の電話番号が表示されることです。デメリットは、iPhoneが近くにないと使えないこと、iPad単体では完結しないことです。外出先でiPhoneの電池が切れると、iPadからも電話をかけられなくなります。
方法2:VoIPアプリでiPadから電話をかける
iPhoneを持っていない人や、無料で通話したい人におすすめなのがVoIPアプリです。LINE や Zoom、Skype、Discord などが代表的です。これらのアプリはインターネット回線を使って通話するため、iPad単体でも電話をかけられます。
たとえば LINE は、相手もLINEを使っていれば無料で通話できます。ただし、相手がLINEを入れていない場合は、LINE Outのような有料サービスを使うか、通常の電話番号にかける必要があります。Zoom は会議向け、Discord はゲーマー向けと、用途によって使い分けると便利です。
VoIPアプリのメリットは、iPadだけで完結できること、Wi-Fiがあれば海外でも使えることです。デメリットは、相手も同じアプリを使っていないと無料通話ができないこと、電波が不安定だと通話品質が落ちること、緊急通報(110番・119番など)には使えないことです。
VoIPアプリを使うときの注意点
VoIPアプリはあくまでインターネット通話です。災害時や緊急時には使えない可能性が高いため、緊急連絡用にはiPhoneや固定電話を用意しておきましょう。また、アプリによっては通話相手の電話番号を表示できないものもあります。
方法3:Wi-Fi通話対応のSIM/eSIMでiPadから電話をかける
iPadを電話機として使いたいなら、Wi-Fi通話に対応したキャリアのSIM/eSIMをiPadに挿す方法もあります。ただし、すべてのiPadが対応しているわけではなく、iPad Pro や iPad Air などのセルラーモデルであることが前提です。また、キャリア側がiPadでの音声通話をサポートしている必要があります。
この方法のメリットは、iPad単体で電話番号を持てること、相手にその番号が表示されることです。デメリットは、対応キャリアやプランが限られること、月額料金がかかること、設定が複雑なことです。契約前にキャリアの公式サイトで対応状況を確認してください。
iPadから電話をかけるときの注意点
どの方法を使う場合も、次の点に注意しましょう。
- 緊急通報(110番・119番・118番)は、VoIPアプリやiPhone連携では原則として使えない
- 通話料金は方法によって異なる。Wi-Fi通話でもキャリアのプランによっては料金がかかる
- 相手に表示される番号が自分の番号と違う場合がある
- Wi-Fi環境が不安定だと通話が途切れることがある
- iPadのモデルやOSのバージョンによって設定項目の名前が異なる
特に緊急通報は重要です。iPadから電話をかける方法は便利ですが、いざというときの連絡手段としてはiPhoneや固定電話を確保しておくことをおすすめします。
どの方法を選ぶべき?用途別の比較
最後に、あなたの状況に合わせた選び方を整理します。
- iPhoneを持っている → iPhone連携が最も簡単。追加契約もアプリも不要
- iPhoneを持っていない、無料で通話したい → LINE などのVoIPアプリ
- iPadを電話機としてメインで使いたい → Wi-Fi通話対応のSIM/eSIMを検討
- 仕事で使いたい → Zoom や Microsoft Teams などのビジネス向けアプリ
なお、iPadの買い替えを検討しているなら、iPad (第10世代) や iPad Air (第5世代)、iPad mini (第6世代) など、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。通話を重視するならセルラーモデル、自宅のWi-Fiで使うならWi-Fiモデルが向いています。
まとめ:iPadから電話をかけるなら目的に合った方法を選ぼう
iPadから電話をかける方法は、iPhone連携・VoIPアプリ・Wi-Fi通話対応SIMの3つです。手軽さならiPhone連携、無料で使いたいならVoIPアプリ、iPad単体で電話番号を持ちたいならWi-Fi通話対応SIMが向いています。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の使い方に合わせて選んでください。緊急通報には使えない点も忘れずに、別の連絡手段も用意しておきましょう。

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