iPadのパスワードを忘れて開けないときはどうすればいい?
結論から言うと、iPadのパスワード(パスコード)を忘れて開けない場合は、Appleの公式サポートに沿って「iPadを消去して初期化し、その後バックアップから復元する」という流れが基本になります。パスコードを何度も間違えるとiPadはロックされ、時間が経つほど再試行までの待ち時間が長くなります。焦って適当な数字を入力し続けるのは逆効果なので、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。
この記事では、パスコードを忘れて開けなくなった iPad をどうやって復活させるか、初期化の方法やバックアップからの復元、日頃の備えまでを順番に解説していきます。なお、機種やiPadOSのバージョンによって画面表示が少し異なることがあるため、最終的な操作はApple公式の案内もあわせて確認してください。
まず確認したいこと|パスコードとApple IDのパスワードは別物
最初に整理しておきたいのが、混同しやすい2つの「パスワード」の違いです。
- パスコード:iPadの画面ロックを解除するための4桁または6桁の数字。自分で設定したもの。
- Apple IDのパスワード:App StoreやiCloudなどで使うアカウントのパスワード。
「iPadが開けない」というときの多くは、このうちのパスコードを忘れてしまったケースです。Apple IDのパスワードであれば、Appleのアカウント復旧ページから再設定できる可能性があります。一方、パスコードはセキュリティのために簡単には解除できず、初期化以外に方法がないのが基本です。
また、iPad Pro や iPad Air、iPad mini など機種が違っても、パスコードに関する考え方は共通です。ホームボタンがあるかないかで操作手順が変わる点だけ注意してください。
パスコードを忘れたときにやってはいけないこと
対処法の前に、避けたい行動を確認しておきます。
- 思いつく数字を手当たり次第に入力する(ロック時間が延びます)
- 非公式の「ロック解除ツール」をうのみにする(情報漏えいや課金トラブルのもと)
- Apple以外の怪しいサイトでApple IDを入力する(フィッシングの危険)
特に、検索すると出てくる「簡単にロックを解除」といった広告には注意が必要です。公式の手段ではない方法は、大切な写真やデータを失うリスクがあります。
方法1|「iPadを消去」して初期化する(パソコンなしでも可能)
iPadOS 15.2以降であれば、iPad本体だけで初期化できる場合があります。ただし、この方法はiPad内のデータがすべて消える点を必ず理解しておきましょう。
- iPadの画面に「iPadを消去」というボタンが表示されていないか確認する
- 表示された場合はそれをタップし、Apple IDのパスワードを入力する
- 初期化が完了すると、初期設定画面が表示される
「iPadを消去」が表示されないときは、次のパソコンを使う方法に進みます。なお、iPad (第10世代) のような比較的新しいモデルでも、手順の考え方は同じです。
方法2|パソコン(FinderまたはiTunes)を使って復元する
パソコンを使う方法は、古いiPadや「iPadを消去」が出ない場合の定番です。Windowsの場合は iTunes を、Macの場合はFinderを使います。
準備するもの
- パソコン(MacまたはWindows)
- iPadを接続するケーブル
- 最新版のiTunesまたはmacOS
リカバリーモードで接続する手順
- パソコンでFinderまたはiTunesを起動する
- iPadをケーブルでパソコンに接続する
- 機種に応じてボタンを押し、リカバリーモード画面を表示する
- パソコン側に「iPadに問題があります」というメッセージが出たら「復元」を選ぶ
- 復元が完了するまで待つ
ホームボタンのない機種では、音量を上げるボタン・下げるボタンを素早く押し、その後トップボタンを長押しする流れが一般的です。ホームボタンがある機種では、ホームボタンとトップボタンの同時長押しになります。
この操作は iPad (第9世代) のようなホームボタン搭載モデルと、iPad Air (第5世代) のようなホームボタンなしモデルで手順が異なるので、自分の機種を確認してから行いましょう。
初期化後にやること|バックアップから復元する
初期化が終わったら、次はデータの復元です。ここで重要になるのが、事前にバックアップを取っていたかどうかです。
- iCloudバックアップ:Wi-Fi環境があれば、初期設定中に「iCloudバックアップから復元」を選ぶ
- パソコンでのバックアップ:FinderまたはiTunesから「バックアップから復元」を選ぶ
バックアップがなければ、iPadは新品同様の状態からスタートになります。写真やアプリのデータは戻せませんが、Apple IDでサインインすれば購入済みのアプリや一部のデータは再ダウンロードできます。
復元の途中で iCloud のサインインを求められることがあります。Apple IDのパスワードも忘れてしまった場合は、先にAppleの公式ページでアカウントの復旧手続きを済ませておくとスムーズです。
パスコードを忘れないための備えとおすすめの考え方
一度痛い目に遭うと、次からは対策したくなりますよね。ここでは日頃からできる備えを紹介します。
- パスコードは誕生日など推測されやすい数字を避ける
- iCloudバックアップを定期的にオンにしておく
- Apple IDのパスワードは信頼できる方法で管理する
- 家族で使う場合は「ファミリー共有」の活用も検討する
新しい端末を検討しているなら、iPad (第10世代) や iPad Pro (M4) のように、Face IDやTouch IDでロック解除できるモデルを選ぶと、パスコード入力の頻度そのものを減らせます。指紋や顔で解除できるだけでも、日々のストレスはかなり違いますよ。
また、Apple Pencil や Magic Keyboard などのアクセサリを使っている人は、本体の初期化時にペアリングが解除される点も覚えておきましょう。再設定が必要になります。
それでも開けないときはApple公式サポートへ
ここまで紹介した方法を試しても開けない、リカバリーモードに入れない、というケースもあります。その場合は無理に自己流で進めず、Apple公式サポートや正規サービスプロバイダに相談するのが安心です。
特に、iPad mini (第6世代) のような小型モデルや、業務で使っている端末は、データの扱いがシビアです。自己判断で初期化する前に、一度相談してみてください。
「iPadのパスワードを忘れて開けない」ときの基本は、あきらめて初期化し、バックアップから戻すこと。そして、これからはバックアップを習慣にすることが最大の対策です。落ち着いて一つずつ手順を踏んでいけば、iPadはまた使えるようになりますよ。

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